変わるものと変わらないもの
今年も大晦日がやってきましたね。
やはり一年の最後の日は、特別な気持ちになります。
部屋も気持ちも整理して、なんだか清々しい気分です。過去の思い出もね。笑
そういえばこの年末、大掃除をしたときに、一度しか使ってないブランド品とか、ベッドの下にしまっていた大量の本を売りに行ったんですが、新品で買ったらいい値段がするものでも、一度人の手に渡れば、がくんと値段が下がりますし、お店によっても査定額が違うんですよね。
そのときに、お金も、人の価値観によってこんなにも移ろいやすいものであるのに、どうしてこれをたくさん持つことを安心と言うんだろうって
地位、肩書き、環境、健康・・・
それは、それぞれを見る人の価値観によって、すべて違う見え方をしますし
すべて変わって行くものです。
僕らは安定と安心を得んがために、それを必死に維持しよう、手に入れようとしていますが
それは元々が変わる運命にあるものであり、どんなに維持しようがその本質は変わって行くものという性質から離れることはありません。
0にどんな数字を掛けても0なように。
それを変わらないようにしようとすること自体が苦しみを生み出していると知っていても、いつバランスが崩れてもおかしくないボールのうえに、自分の堅牢な城を建て続けることをやめることは難しいように感じています。
ただ、ひとつだけ変わらないものがあります
それを知ったときは、まだまだ迷い、生きることに不安を感じ、生きること、死ぬことについていろいろ考えることもありましたが、最近はそれにたいして、なにか確信のようなものが芽生え始めてきました。
その確信が満ちてくるのと反比例して、いままで僕が安心をもとめてすがってきた、成功や、お金や、名誉というものに対する価値観のメッキが、ぼろぼろと剥がれ落ちてきているようです。
一年の最後をこんな気持ちで迎えることができて、本当に嬉しい。
こんなに穏やかな気持ちで新しい年を迎えたことはなかったかもしれません。
20代の前半から、周りからみたら成功しているように見えたと思います。いまはそんな風には思ってませんが、当時は僕自身もそういう気持ちがありました。
がんばって、がんばって、ひたすら高みを目指し、人生の幸せと喜びとマイホームを手に入れたいと思っていました。笑
でも、あるときから、こころが変なおとをたてはじめました。
音と音がぶつかる不協和音。
いつもすぐ先にある不安と戦い、自分の持っている物が自分の手からこぼれないようにいつも必死になってたんですよね。
だからその不協和音は、常になっていました。
音と音が奏でる、葛藤や苦しみから逃れたくて、いろいろやってみましたが
結局、どちらの音も鳴らしていたのは自分自身だったことに気づいたときに、その響きはとまりました。
だから、もう大丈夫だと思います。
そのことを知っているから。
そりゃ、これからもとびっきり嬉しい出来事もあれば、うまくいかないことも、嫌な気持ちになることもあるでしょう。
でも、もういいんです。
まだ完全にではないですが
ぼくは生きることを受け入れることができました。
もう僕のこころの音は、以前のような不協和音ではなく、穏やかな音が鳴っています。
音というのは、共鳴することを知っていますか?
だから、来年も誰かのこころに響くように、言葉を紡いでいきたいと思います。
みなさんも、よいお年をお迎えください!
いまの心境
こんなにうれしいことはない・・・笑
では、また来年!